2020年4月9日木曜日

男声合唱のための組曲「蔵王」について

📌この曲は第9回京男連・音楽祭で演奏する予定です。
合唱組曲「蔵王」は1961年、芸大在学時に佐藤眞によって作曲され、
歌い易く多くの合唱団に愛唱され続けている。作詞は歌人でもある尾崎佐永子。
蔵王連峰での四季の移り変わり、特に冬を中心に描いている。
全9曲で構成されており、第1楽章から第5楽章までは前奏がない。

第1楽章 「蔵王讃歌」…新緑の春。澄み渡った空に聳える蔵王連山を歌う明るい曲である。
第2楽章「投げよう林檎を」…曲調が第1楽章と似た軽快な曲。初夏の山肌は藍色に染まり、峰々をめざす都会の若者が林檎を齧りながら歌い上げる。
第3楽章「苔の花」…ゆったりとしたテンポで始まる。初夏を迎えて青苔のほの白い花が咲き始める静かな山原。
第4楽章「どっこ沼」…蔵王中腹にある透き通ったエメラルドグリーンのどっこ沼。名前の由来は金剛杵の独鈷に似ていると言われている。
第5楽章「おはなし」…秋から冬に季節が移る粉雪舞う冬の夜。いろりを囲んでお爺さん(バスのソロ)の話に、耳を傾ける孫達との話の掛け合い方式で曲が進行する。
第6楽章「雪むすめ」…初めて前奏が登場する。歌詞はテノールとバリトンを中心に、残りのパートはハミングでバックコーラスをつとめる穏やかな曲である。
第7楽章「吹雪」…春が近づく中で、突如夜に激しい吹雪が降るところを表現した曲である。前の6曲とは大きく曲調が変わり、激しい伴奏で曲が始まる。
第8楽章「樹氷林」…激しい吹雪の一夜が明けてできた、蔵王の樹氷を表現した曲である。白いモンスターのような樹氷の群れが青い空にうごめく様を歌う。
第9楽章「早春」…厳しい冬が去り、再び春が来るところを表現した曲である。後半は明るく激しく、蔵王の山を壮大に歌い上げる。    (記事/写真は複数のサイトを参考にしています)  
 

0 件のコメント:

コメントを投稿